日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり。

名言・故事・名セリフと駄文をお届けするIT経営コンサルタント川上賢人のブログ。自称『どちらかと言えば天才』がちょっと格好良い事とかを書いてみるチラシの裏。

    タグ:マネジメント

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    自己開発とは、スキルを修得するだけでなく、人間として大きくなることである。 (非営利組織の経営/P.F.ドラッカー)

    成功に近づく第一歩は、自分自身を成長させる、自己開発をすることだと、私も思います。
    そしてそれは、ドラッカーの言うようにスキル、技術だけでなく、それを扱う人間としての成長が重要だと、そう思うのです。

    ぶっちゃけ、技術は仕事やってればそれなりに身に付きます。
    たいていの人は。
    でも、人間的な成長は、自分で意識しないと身に付きません。

    接客などは特にですが、人と対する仕事では、テクニックだけを磨いても、お客様や相手には意外と簡単に見抜かれてしまいます。
    もちろん、テクニックと言うか、最低限の基本的な知識は必要ですし、知らないよりは知っていた方が良いです。
    でも、それだけではダメだと言うことですね。
    やはり、人間力がないと、せっかくの知識やテクニックも使いこなせません。

    接客以外の、パソコンでも自動車整備でも法律でも料理でも、それは同じだと思うのです。
    ビジネスでも人生でも、成功するには周囲の信頼を得ることが重要ですが、技術や知識だけでは信頼を得ることは出来ません。

    まあ、人間力は一朝一夕には成長できませんけどね。
    自戒を込めて。
    日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり。
     
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    第一に身に付けるべき習慣は、なされるべきことを考えることである。何をしたいかではない。 (経営者の条件/P.F.ドラッカー)

    自分のやりたい事とやるべき事が一致していれば理想ですが、現実はそうでないことの方が多いような気がします。

    起業家のほとんどは「コレがやりたい!」といって起業する人が多いですが、なされるべきこと(=社会の要請)と自分のやりたいこと(=自己満足)が一致していないと、上手く行かないことが多い気がします。

    私の場合は、事実上の創業者にもかかわらず「コレがやりたい!」といって起業したワケではないので、余計にそう感じてしまいます。
    そのせいで、創業間もない方や、起業志望の方に「どうして起業したんですか?」と聞かれてがっかりさせてしまうことが少なくないのですが。

    「なされるべきこと」、「できること」、「やりたいこと」を上手く折り合いを付けていくことが、成功する近道ではないかと、私はそう思います。
    成果が外にしかないことを考えれば、優先されるのは「なされるべきこと」しかないワケですが。

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    未来を築くためにまず最初になすべきことは、明日何をなすかを決めることではなく、明日を作るために今日何をなすかを決めることである (P.F.ドラッカー)

    明日やろうはバカ野郎って言葉がありましたね。
    元ネタは忘れましたが。

    大事なのは明日頑張ることじゃなく、今日、今を頑張ること。
    「明日からやります」って人にはいつまで経っても明日はきません。明日は明日の風が吹いてしまうからです。

    最近、色んな仕事や雑務を後回し先延ばしにしてしまうことが増えている気がしたので、自戒を込めて。
    もし、明日世界が終わるとしても、それでも私は今日種を蒔きたいのです。


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    組織の学習能力は、組織がどの程度人を引きとめておけるかで決まる。 (ピープルウェア/トム・デマルコ)

    ノウハウの蓄積や作業効率や生産性の向上など、組織としての強みはその学習能力にあると言えます。
    学習能力には組織形態や経営者/管理者の能力、スタッフのモチベーションなど多くの要因が絡んできますが、一番の基本は『離職率の低さ』だと思います。
    何故なら、知識は人の中にしか無いからです。

    知識はマニュアルやデータベースに蓄積することが出来ますが、それらはドキュメント化された時点で単なる情報になってしまいます。
    情報を再び知識として吸収し、知恵に変換するには多大なコスト(労力・時間)がかかります。
    離職率が極端に高ければ、マニュアルやデータベースに蓄積することすら難しいでしょう。

    もちろん、ノウハウや経験知を組織として蓄積する仕組みも必要ですが、離職率を如何に低く抑えるかを同時に考えていくことが重要です。
    私はそう思います。

    つか、離職率の高い会社(担当者が頻繁に代わる会社)って、取引してて不安になりますよね。
    引継ぎがちゃんと出来てるのかどうか(情報の継続性)も含めて。
    顧客からの信頼を維持すると言う意味でも、離職率を低く抑えることは重要だと、私はそう思います。

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    トム・デマルコ、ティモシー・リスター 他

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    退職は明らかに無駄なコスト (ピープルウェア/トム・デマルコ)

    退職とその補充に関わるコストは経理上は表面に表れません(せいぜい採用に掛かる費用程度です)が、実際には実に多くのコストが掛かります。

    『新人は最初全く役に立たないし、ひどい場合は足を引っ張る。誰かがその新人の仕事を軌道に乗せるために余計な時間を費やすからだ。』
    です。
    工場のライン作業やパートでこなせる簡易な事務作業などであれば別ですが、いわゆる知識労働者においては、初日から仕事が出来るなんて事はありえません。

    新人の育成コストは研修や教育の体制を整えることで多少は短縮することが出来ますが、ゼロには出来ません。
    例え経験者であってもです。
    本書では新人が一人前になるまで大体5ヶ月、人件費にして3ヶ月分と書かれています。
    最初に読んだのは学生の頃ですが、勤務時代や起業後の私の経験からも、大体そんなものだと感じています。
    おそらく、どの業種でも概ね似たり寄ったりではないかと思います。

    また、離職率が高いと企業文化が根付かず、社内の士気やモチベーションも慢性的に低い状態に陥ります。
    離職率の高い会社は採算性の悪い会社と言わざるを得ません。

    個人事業であれば別ですが、組織として10年持つ会社を作るためには、離職率の問題は避けて通れない課題だと、私はそう思います。


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