日に新たに、日々に新たに、又日に新たなり。

名言・故事・名セリフと駄文をお届けするIT経営コンサルタント川上賢人のブログ。自称『どちらかと言えば天才』がちょっと格好良い事とかを書いてみるチラシの裏。

    タグ:トム・デマルコ

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    致命的なのは知らないことではない・・・知っているつもりで、実は知らない何かだ。
    (デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム・デマルコ)

    本でもセミナーでも、それが必要な人ほど読まない参加しないという現実。
    自分は知っている、足りていると思ってしまうと、そこには大きな落とし穴が待っています。
    また、知っているはずのことでも、日々の忙しさにかまけて忘れてしまったり、慢心により疎かになったりしてしまうのが人と言うものです。

    「縁なき衆生は度し難し」とお釈迦様も言われています。
    どんな凄い著者さんが書かれた良書でも、どんなわかりやすく為になるセミナーを行う講師でも、どんなに凄くて頼りがいのあるコンサルタントでも、自分から学ぼうとしない相手には何も伝えてあげられません。

    すでに知っていることでも、見落としや新しい発見はないかと、繰り返し学ぶ姿勢こそが成功への近道ではないかと、私はそう思います。
    自戒を込めて。

    デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則
    (1999/03)
    トム デマルコ

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    プレッシャーをかけても思考は速くならない。
    一時的なプレッシャーや残業は、人びとの焦点を定め、その仕事が重要であるという認識を高めるには有効かもしれないが、プレッシャーをかけすぎると、かならず失敗する。
    (デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム・デマルコ)

    工場ラインなどの単純作業であれば別ですが、少なくとも知的生産活動において、大抵の場合、残業は期待する効果を発揮しません。
    なぜなら、プレッシャーをかけても思考は速くならないからです。
    むしろ効率を悪化させ、無駄なコストを発生させることになります。生産効率の面からも、体力的な面からも、残業代などの経費(経営)的にもです。

    これはソフトウェア開発だけでなく、企画書の作成やレポートの作成などでも同じです。
    工場のライン作業などであっても、残業が慢性的であるならば、残業代や疲労による作業効率の低下(やそれに伴う事故発生率)を考えたら、人員を増やしてシフトを効率化したほうが効果的かもしれません。
    したがって、トラブル対応などのイレギュラーは別として、残業ほど無駄なコストはないと言うことになります。

    納期などのプレッシャーがないとやる気が起きないという場合もありますが、これはモチベーションの問題であって思考能力の問題ではありません。
    また、重すぎるプレッシャーは逆にモチベーションを消失させてしまいます。
    もし貴方の職場で残業が慢性化しているなら、仕事のやり方か職場環境のどちらか、あるいはその両方に問題があると言うことです。

    また、本書では『おそるべき推測』として、「プレッシャーや残業を使う本当の理由は、プロジェクトが失敗したときに誤魔化すためかもしれない」とさえ述べています。
    もし残業が慢性化しているなら、すぐにでも改善に着手した方が良いでしょう。

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    一日を無駄にする方法はいくらでもある・・・しかし、一日を取り戻す方法は一つもない。
    (デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム・デマルコ)

    あらためて説明する必要も無いですよね。
    プロジェクトにしろ人生にしろ、失った時間は戻ってきません。

    個人的には、今日は充実した一日でした。
    明日もそうであるように、努力したいと思います。

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    短期的に生産性を高める方法など無い。生産性は、長期的な投資によって向上する。
    短期的な効果を約束するものは、いんちきである可能性が高い。
    (デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム・デマルコ)

    工場ラインであればボトルネックの解消や新型生産設備の導入などで短期に効果が出る場合もありますが、少なくとも人が行う作業、特に知的生産活動においては、短期間で生産性が劇的に高まることはありません。
    長期的な視野と、それに基づく計画的かつ継続的な投資が必要です。
    人材育成などはその最たる例だと思います。

    「ホームページを作れば問い合わせが来て売上が上がります!」
    なんて営業がきたら眉に唾をつけて聞きましょう。
    ホームページ自体が珍しかった10数年前ならともかく、今の時代、作っただけで効果が出ることはまずありません。
    その後の運営、つまり長期的な投資(継続)が大事です。


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    正しい管理の四つの本質
    ・適切な人材を雇用する。
    ・その人材を適所にあてはめる。
    ・人びとの士気を保つ。
    ・チームの結束を強め、維持する。
    それ以外のことは全部管理ごっこ
    (デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則/トム・デマルコ)

    私が最初に学んだ『マネジメント(管理)』はドラッカーではなくトム・デマルコでした。

    ソフトウェアにしろハードウェアにしろ、システムを開発するのも、それを使うのも「人」であり、管理の本質とは技術的な問題ではなく社会学的な問題なのです。
    そして、社会学的な問題であるからこそ、システム開発以外にも通じる本質的なものなのです。
    どんな管理手法もこの4つを忘れては本来の効果を発揮できません。

    大学の研究室でも就職後のチーム運営でも起業後の組織運営でも、私が実績を出して来れたのはこの「正しい管理の四つの本質」を知っていたからだと言えます。
    どちらかと言えば天才の私でも、個人の能力なんてのは高が知れてます。アニメやゲームじゃあるまいし。
    成果とは、チーム・組織で活動してこそより高い結果が得られるのです。
    私はそう思います。

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