いかなる決定においても、起こりうる将来に対して可能な限り備えておかなければならない。 (現代の経営/P.F.ドラッカー)

一言で言うなら『備えあれば憂いなし』でしょうか。

どのような決定(計画)をするにしても、将来を予測して備えておくことが重要だと、ドラッカーは説きます。
まあ、それが難しいから世の多くの経営者が苦労しているんですけどね。
個人のレベルでも、段取八分と言われるように、備え、事前の準備は重要です。経営であればなおさら、ですよね。

経営者あるいは事業家の視点で言えば、景気がどうなるか、社会のトレンドがどうなるかという予測と共に、自分の携わる業界あるいは業種をどうシフトしていくのか、と言う視点も必要になってくると、私はそう思います。
野心的に過ぎるでしょうか?

以下駄文

例えば、私の場合では経営者として『パソコンサポート』という事業を行っています。

パソコンサポートと言う仕事自体、まだまだマイナーな仕事ですが、今後ますますその需要は増えていきます。
中には、スマートフォンやタブレットが出てきてパソコンはもうダメだ、という近視眼的な弱音を吐く同業者も少なからずいますが、私の予測はまったく異なります。
もちろん、単純にパソコンのみを対象にしていれば良いという内容では無くなっていくのは確かですが。

詳細は割愛しますが、先日、CompTIAと言うIT資格団体の中の人とお話した際も、CompTIAでも似たような予測をしており、事実アメリカなどではすでにそのような流れになっている、と言うことでした。
ちなみに、先日参加した某メーカーさんの内覧会のセミナーでも、意識してかどうかはわかりませんが、私の予測の前提となる傾向に向けての営業方針を話されていました。(ブログでは別の内容を記事にしましたが(^^;)

さらに言えば、その予測の中で私は、パソコンサポートと言う職業の『キャリアパス』についても考えています。
職業のキャリアパスが無ければ、その業界の技術者の層は薄くなってしまいます。
技術者の層が薄ければ当然、業界も衰退していくことになります。
そのために、職業としてのパソコンサポートと言うものをもっと確立することが重要だと考えています。

これらはいずれパソコンサポート業協会の方でも啓発、普及を行なっていきたいと考えていますが、まずは自社である程度の成果なりカタチなりを作りたいと思って取り組んでいます。
達成できているかどうかは別にして、世の中がどう変化していくのか、それに合わせて業界をどう変化させていくのか、それを意識して事業を行うことが重要だと、私はそう思います。

私としては将来の予測に対する備え、のイメージだったのですが、書いていてふと、ドラッカーの
『変化はコントロールできない。出来ることは、その先頭に立つことだけである(明日を支配するもの)』
の方が近いかも、と思ってしまいました。
 
どうも今日は、県外出張で長距離運転をしたため、アドレナリンが出すぎて文章が上手くまとまらないようです。
機会があれば内容をまとめ直して改めて記事にしたいと思います。

備え去れば憂いなし。諺って深いですよね。

新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)
新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)
クチコミを見る