【マーケティングのマ】 

負けるよりマケる


中小企業のIT経営をお手伝いする、パソコンのトラブル解決なら岡山で1番のパソコンサポート会社を経営しているIT活用コンサルタントの川上です。

IT系のコンサルタントなのにITの話はめったにしません。ではいったい何の話をしているのか?
実は、IT以前の経営やマーケティングのお話をさせていただくことが意外と増えています。

せっかくITを導入しても、基本となる会社の方針やマーケティングの仕組みがしっかりしていないと期待する結果は得られません。
IT導入の前に、まずは基本をしっかり押さえましょう。と言うお話をさせて頂くことが増えています。
と言っても、マーケティングの専門家ではないのでホントに基本的な内容ばかりなんですけどね。

さて、狙ったワケじゃないけど、最初にマではじまるコピーで始めてしまったので調子にのって続けていたら、だんだん『マ』で始まる言い回しのネタに困ってきた今日のこの頃。
今週のマーケティングのマは『負けるより付ける』です。

簡単に言うと、『値引するより、オマケを付けましょう』というお話。

テレビ通販やラジオ通販の番組で、
 『今なら○○をもう1セットお付けしてお値段そのまま!』
なんて売り文句を見聞きしたことはありませんか?

『商品は1個で良いから値段を半額にしてくれよ!』とツッコミを入れたことのある人は少なくないハズ。

しかし、実際には値段を半額にするより、商品数が倍になったりいろいろオマケが付いた方が売れるそうです。
人間の心理って不思議ですね。
もちろん、確保できる粗利も、(原価率にも拠りますが)値段を半分にするよりお値段そのままで商品を倍にした方が確保できます。

実際、値引の場合、お客様も「原価を割ってまで値引はしないだろう」と思っていることが多い(もちろん、粗利の確保なんて考えも微塵もないことも多いですが(^^;)ので、値引してもあまり感動は少なかったりします。

値引幅がお客様の予想より多ければ、その場では多少の感動を与えることが出来るかもしれませんが、じゃあ、本当の適正価格はいくらなんだ?
と思われかねません。
下手をすると値引することで価格設定に対する不信感や、他所でも売っている商品であれば出所の確かな商品なのか?といった不安感を与えかねません。
踏んだりけったりですよね。

また、安易な値段は、値引以外にその商品・サービスあるいはあなたのお店に魅力がないと公言しているようなものです。
当然、価格競争になりやすく、適正な利益の確保も難しくなるため、お勧めしません。

値引をするぐらいであれば、何かオマケを付けたほうが、お客様心理的にも利益確保の点からもお勧めです。
本来は、この『オマケ』を接客の質であったりアフターサービスやオプションサービスと言った内容で充当することが出来れば理想です。

もちろん、接客の質やアフターサービスの向上は一朝一夕には行かないことが多いので、負ける(値引する)ぐらいなら何かオマケを付けましょう、と言うお話になります。

あなたのお店のヒントになれば幸いです。

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