人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり。 (老子)
 
人を知っている者は智者であるが、自分自身を知っている者は それ以上 の明知の者である。
みたいな意味での解説が多いですね。

兵法・戦略にしても商売・マーケティングにしても、心理学的な側面を抜きには語れませんから、『人』を知っている者は確かに智者に違いありません。
単にテクニックを知っていると言う人より上手く活用することが出来るでしょう。

しかし、人のことにはよく気が付いても、自分自身のことになるとよく判っていない人は少なくありません。

サービスやマーケティングでは、自分ならどうするか、自分ならどうされるのが嬉しいか、と考えることが成功の秘訣だとよく言われますが、これって、まずは自分自身を知るって事と同じだと思うのです。

さらにもう一歩進めて、自分自身の価値観や好み、方向性など、一般に自分軸と言われるものについて自分自身を観察してみるのも、時には重要なのではないかと。

私はそう思います。

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