自分軸は自分の中にあるもので人に押し付けるものではありません。

自分の軸を持つことは大切ですし、自営業者や経営者であればなおさらですが、そのポリシーを顧客に押し付けてはビジネスとしては失格です。
顧客に合わせて媚びろということではありません。ポリシーに合わないと思ったら取引をやめるということです。
あるいは顧客の方から離れていくかもしれません。
その時に、強引に顧客を引きとめようとしたり、顧客の悪口を言ったりしないということです。

これは、ぶっちゃけて言うと相性の問題なので、敵とか味方とか言った問題ではありません。
競合のライバル会社であれば敵・味方があるかもしれませんが、顧客との間に敵・味方と言う関係は存在しません。
なぜなら、貴方の商品・サービスを選ぶ選択権は顧客にあるからです。
(もちろん、提供側にも顧客を選ぶ権利がありますが)
選ぶ選ばれる関係であって競い合う関係ではないのに敵・味方って、おかしくありません?

ライバルとしての敵であればたくさん作れば良いと思います。その方が切磋琢磨する理由にもなりますし、人によっては楽しいと感じるでしょう。
でも、顧客あるいは顧客となりうる人を敵にしても何もメリットはありません。
なぜなら相手を間違えているからです。
と言うか、顧客を敵にしたらビジネスとしては終りです。だって、お金はお客様からしかもらえないんですから。

コンサル系のビジネスに多いですが、自分の軸(ポリシー)がビジネスと直結している、あるいは連動していて、自分のポリシーを伝えることがビジネスとして必要な場合は、相手に合わせて伝え方を変える必要があります。
顧客に合わせて内容を変えるのは媚びですが、伝え方を変えるのは配慮や工夫と言う奴です。

仏教の根本は三法印と四諦八正道が総てです。
しかし、仏教には多くの経典や宗派があります。もちろんどの宗派であっても、正しい師について学べば最終的に三法印と四諦八正道に行き着きます。
では、なぜこんなに多くの経典や宗派があるのでしょうか?

お釈迦様は教えを説くとき、弟子の能力や性格、経験、状況などに合わせて説明の仕方を変えました。
いわゆる対機説法というものです。
このため、弟子の数だけ経典があり、経典(説法)の傾向毎に宗派が分かれたワケです。
大雑把に言うとこんな感じです。

つまり、お釈迦様ですら、同じ内容(仏法)を伝えるのに、相手に合わせて教え方を変えたわけです。
真理だから、ポリシーだから、と言ってすべての弟子に同じように教えたわけではないのです。
もしお釈迦様がどの弟子にも同じように教えていたなら、仏教はここまで広がらなかったでしょう。

であれば、凡夫である我々が何かを人に伝えようと思ったら当然、お釈迦様と同じように相手に合わせて伝え方を変えなければいけません。
お釈迦様のように上手く出来る保証はありませんが、お釈迦様に出来ないことは我々に出来るはずがないからです。

自分軸は大切ですが、人に押し付けるものではありません。
人に伝えるときは、押し付けにならない様に伝え方を工夫する必要があります。


う~ん、なんだろう?
上手く話がまとまらない。いつもならもう寝てる時間だからかな?