「今の若い者は」などと、口はばたきことを申すまじ。 (山本五十六)

山本五十六やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。
の山本五十六氏の言葉。

最近の~とか、今時の~とかよく耳にしますね。
オジサンや年寄りが言う定番のセリフ。

そんなことは言うべきではない。
と言うお話。

山本五十六氏の言葉なので、対象は部下の指導や教育の場面でのことだと思いますが、それに限らず「今の若い者は」とは言うべきではないと、私も思います。

実のところ私も、最近でこそ意識して使わなくなりましたが、若い頃はよく言ってました。

若い頃に「今時の若い者は」って何言ってんだって話ですが、読書家で耳年増だった私は同年代(や少し上程度)が相手だと話が噛み合わなかったり幼稚に感じることが多く、そんな時はよく「最近の若い者は」と溢していました。
今思えば当時、年齢詐称疑惑が絶えなかった一因なんでしょうね。


閑話休題


実際のところ、「今の若い者は」と言うほど今の若い人たちは悪くありません。
ま、今に限らずどの時代でも言えることですが。

社会環境的な影響による世代的な得手不得手は多少ありますが、実際のところ、世代差よりも個体差の方が大きいのです。

実際、経営者時代それなりの数の従業員と接してきましたが、歳がいっているから仕事ができるワケでも、若いから仕事ができないワケでもありません。
年取ってても仕事のできない人もいれば若くても目端が利いて仕事が出来る人もいました。

それに、下手に年取ってる人より若い人の方が思考が柔軟で、指導すればすぐに適応できる割合が高く、実際のところは「今時の若い者は」と言うより「後世畏るべし」と言う事の方が多いのが現実です。

教育や指導をする際には、相手に理解できるように伝えることが重要です。
その為には、相手の知識量や生活背景、スキルレベルや性格などを勘案して話すことが大切です。
人に教えるってのは、真面目にやろうとすれば意外と面倒くさいのです。

年寄りやオジサンが「今の若い者は」と言うときは、物事がうまく伝わらないときに相手のせいにして逃げているだけなのです。
コミュニケーション放棄の逃げ口上ですね。

ホントは自分に柔軟性が無くなってコミュニケーション能力が低下しているだけなのです。

年下と話すときや指導する際に「今の若い者は」と言ってしまうのは、自分のコミュニケーション能力が低下している証拠と言えます。
相手からの印象も悪化しますので、意識して言わないように心掛けた方が良いでしょう。

もちろん、雑談や話の流れで茶化し話として「今の若い者は」と言う場合は別ですが、ある程度親しくないと通じないことが多いのでやっぱり言わないのが正解ですね(^^;

私はそう思います。

山本五十六のことば
稲川明雄
新潟日報事業社
2011-08-04