IT系コンサルタントなのにITの話をめったにしないIT経営コンサルタントのマイスター川上です。

あいさつってのは非常に重要です。
新社会人や転職者などの新入社員に「コミュニケーションが苦手です」って人は多いです。
正直、私も苦手です。

しかし、「おはようございます」の挨拶だけなら、対人恐怖症などのトラブルを抱えていない限り幼稚園児でも出来る話。
コミュニケーションの基本ですよね。

会話が苦手、コミュニケーションが不得手って言うなら、無理に会話する必要はないんですよ。
相手より先に自分から「おはようございます」って言えば良いだけ。そのあと無理に会話を続ける必要はないんです。
挨拶したあと何か会話しなきゃ、と思っているから挨拶すら出来なくなる。

話好きな相手なら、放っておいても相手から話しかけて来ます。
適当に相槌打って合わせておけば良いのです。
何度か顔を合わせていれば、よほど嫌な相手でもなければ慣れてきます。お互いに。こういうのをザイアンス効果って言います。

閑話休題

さて、経営者や管理職の方はぜひ、自分から先に部下や来客者に声を掛けるようにしましょう。

コミュニケーションが苦手(と思い込んで)挨拶すら出来ない部下も、まずは上司から声を掛ければ良いのです。

「最近の若い者はあいさつも出来ない」

とか言う上司に限って自分から先に挨拶しないんですよね。
部下だけでなく社外からの来客者などにも。目下の人間が先に挨拶するものだと思い込んでいるんでしょうね。
そんなこと気にしている時点で器の小さい人間です。

上司からのあいさつは声かけです。率先垂範ではありませんが、上司から先にあいさつすれば良いのです。

先に声を掛けるということは、会話の主導権、今風に言えばコミュニケーションにおけるイニシアティブをとると言うことです。
しかも相手の好感度があがります。得することはあっても損することはありません。

以前、某家電量販店さんの下請けの会社をやっていたときの話です。
自社のミーティングのため、毎朝センターの修理ブースに顔を出すのですが、修理ブースには他の下請業者さんも入っています。
ミーティングが終わって私が帰る頃に他の業者さんが出勤してくるのですが、他の業者さんにも当然挨拶をします。

その業者さんの中に、いかにも技術者あがりといった風の、ほとんど誰とも口を利かない方がいました。元請の家電量販店の社員さんとも必要最低限しか話をしないし、もちろん挨拶もしないという、いわゆる「難しい人」です。

私はもちろん、毎朝顔を合わせるたびに「おはようございます」と挨拶するのですが、最初の頃は挨拶が返ってくることはありませんでした。
気にせず顔を合わせるたびに挨拶をしていたら、2年ほど経った頃から、その方からも「おはようございます」と挨拶を返していただけるようになりました。

最初は「お、今日は何か良いことがあって機嫌が良かったのかな?」と思ったのですが、それ以降も普通に挨拶を返してくれるようになりました。
ただし私にだけ。
他の業者さんや元請の社員さんには相変わらず。

これで何が起こるかというと、周りの目が違ってきます。
「元請の社員さんにも誰にも挨拶しないあの○○さんがあの社長にだけ挨拶している!」
となりました。

結果、他の下請業者さんだけでなく元請の社員さんたちからも一目置かれるようになり、下請業者の中では新参だったにもかかわらずかなり仕事がやりやすくなりました。

特別なことは何もしていません。
ただ「おはようございます」と毎朝挨拶しただけです。

映画にもなったビリギャル(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)の著者坪田信貴氏の雑誌の対談記事を読んだとき、
英語の構文をただ記憶するだけなら10回も繰り返せば覚えられる。
でも構文の意味を理解するには500回繰り返すことが必要だ。
みたいな事が書いてありました。

この記事を読んだとき、毎日と言っても休みの日もあればタイミングの合わない日もあるので、1年に約250日、2年で約500日、500日挨拶すると挨拶が返ってくるようになるのか。
と思ったものです。
たまたまかもしれませんけどね。

部下が挨拶をしないなら、上司から先に500回(日)挨拶すれば良いんじゃないかと思います。




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