来(きた)る者は拒まず、去る者は追わず。 (諺)

自分を頼ってくる人を無碍にしたり、自分から去っていく人に執着しない。
つまり、自分のこだわりを捨て、相手の意志を尊重する大人の態度のこと。
大人は「オトナ」ではなく「タイジン(度量や器量を備えた人)」ですが、この場合はどちらでも大差ありませんね、

孟子が弟子を取るときの態度がこの「来る者は拒まず、去る者は追わず。」だった様です。
そう言えば食客3千人といわれた孟嘗君の逸話でも似たような話が出てきた記憶があります。

来るものを選り好みしたり、去っていく人に執着するのは器量が足りないか、自分の軸が定まっていない小人だといえます。
小人は「コドモ」ではなく「ショウジン」ですが、この場合はどちらでも大差ありませんね、

全てがそうだとは言えませんが、去る者は追わずの態度を潔しとしないのはまさに「小人の交わりは甘きこと醴の如し」の現れと言えます。

どちらかと言えば人付き合いは苦手(というか面倒)なのですが、だからこそ「来る者は拒まず、去る者は追わず」の態度が程よい人間関係なのではないかと思います。

孟嘗君(1) (講談社文庫)
宮城谷 昌光
講談社
1998-09-04