教育のない民主主義は無意味である (トーマス・ジェファーソン)
最善の政治形態のもとでさえ権力を委ねられた人は時日が経つにつれて、その政治形態を暴挙へと変えてしまう。これを予防する最も効果的な手段は、民衆一般の知性をできるだけ実際的に啓蒙することである。教育のみが民主主義を守る。教育のない民主主義は無意味である。
アメリカの第3代大統領、トーマス・ジェファーソンの言葉だそうです。


2013年夏の参院選が終わりましたね。
受からない方が良いのに自民党と言うだけで受かってしまった人や、落ちるべきである人なのに受かってしまった人、得票数では受かっていたハズなのに弱小政党に所属していたために制度の不公正によって落選してしまった(無所属だったら受かっていたかも知れない)人、色々ですね。

問題なのは、落ちるべきなのに受かってしまった人。
科学的根拠を無視して感情を優先させ、あまつさえ選挙関連の法律を公然と無視して選挙活動を行った人物が当選したと言うのは、ニュースを聞いたとき絶句してしまいました。
彼の主義主張については聴くべき部分も共感する部分もありますが、だからと言って何を言ってもやっても良いという理由にはなりません。

当該選挙区の有権者の見識を疑う結果です。
論理的な判断の出来ない感情型人間か、情報弱者がその選挙区に偏っていたんでしょうね。

民主主義であろうと共産主義であろうと、重要なのは上に立つ人の質です。
共産主義が現実問題として成功しないのは、人は、特に権力の座に着いた人間は必ず腐敗するものだからです。

しかし、民主主義においても、有権者が政治家の資質を判断できないのであれば、遠からずその政治体制は崩壊します。
特に、イデオロギーのためなら法律や他人のことはどうでも良いと言う人間を有名人と言うだけで当選させてしまうのは危険信号。
総じて、感情だけで物事を判断する人間は周囲に害しか及ぼしません。

日本の政治家の質はお世辞にも良いとは言えません。
しかし、耳触りのよい巧言令色に踊らされ、有名人と言うだけで投票する人が少なくないと言うのは、有権者も政治的に幼稚で情報弱者が多い、政治家が育たない大きな理由だと思うのです。

世の中に完璧なものなどありません。多くの課題や問題を抱えています。
しかし、それらを解決していくのは決してイデオロギーではなく、教育だと思うんですよね。
ここでいう教育とはイデオロギーを教え込むことではなく、自分で考え判断する能力を身に付けさせることです。

イデオロギーなんてものはぶっちゃけ宗教と同じです。
正しい知識や情報がなければ簡単に盲信してしてしまいます。
それは、本人だけでなく周りにとっても迷惑です。

右とか左とか、どちらか片方だけでなく、両方の思想を提示したうえで、自分で考え選ばせる。
それが本当の教育だと思うのです。

人必ず自ら侮りて然る後に人これを侮る (孟子)と言います。
自虐史観ではなく、自国に誇りを持たせる教育を行う必要があります。
そのためにも、自分で考える力が重要になってくるのです。

私が学生の頃、教職を目指していた理由もこの辺りにあります。
私は英雄になりたいのではなく、英雄を育てたいのです。

私が100の能力で仕事をするよりも、80の能力を持つ人材を100人育てれば8000の仕事が出来ます。
中には出藍の誉れで120や150の能力を持った人材を輩出することが出来るかもしれません。
私が直接現場に出て働くより社会に貢献できるのではないかと、そんなことを考えていた時期があるのです。
遠い昔の話ですが。

閑話休題

ちなみに、安倍さんや麻生さん、身近なところでは逢沢さんや橋本君は個人的には好きですが、だからと言って自民党の支持者と言うわけではありません。
でも、現実問題として選択肢がないんですよね。

20年近く前、民主党が結党された直後は期待を込めて支持していた時期がありましたが、いろんな左派系グループが合流して以降、特に小沢氏と自由党が合流して以降は1度も支持していません。
あのマスゴミに踊らされて民主党が大勝した衆院選の時でさえです。
ここ数年の民主党をみていて、やはりその判断は正しかったと思っています。

つまり、2大政党云々以前に、2大政党の一極を担うにたる政党が存在しないと言う。
選択肢たり得れば2大政党じゃなくても3極でも4極でもかまわないと思うのですが、自民党ですら消去法で「腐っても鯛」と言うだけですから。

やはり、政治に頼らず民間がもっと頑張らないといけないのでしょうね。

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