第三の自らの強みについての前提は、リーダーシップを維持していくためには、いかなる分野で抜きん出ていなければならないかを明らかにする。 (P.F.ドラッカー/『チェンジ・リーダーの条件』実践するドラッカー事業編より)
事業の定義は三つの要素からなる。
第一は、組織をとりまく環境である。
(中略)
第二は、組織の使命すなわち目的である。
(中略)
第三は、そのような使命を達成するために必要な強みついての前提である。

事業を定義する3つの要素、最後の3つ目です。

同業他社に対して、どこがより優れているのか、と言うことですね。
 
商品やサービスそのものの良さも重要ですが、それだけでは顧客の支持、あるいは同業他社からあなたを選ぶ理由には足りません。
同業他社が少なく、お客さんに選択肢が無ければ、仕方なくでもあなたの商品やサービスを購入してくれますが、同業他社が現れたとたん、そちらへ流れてしまいます。

お客様から選ばれる理由、コアサービス(商品やサービス)に付随するプラスアルファの付加価値が必要です。

ここで言う付加価値とは、単なる値引きやおまけと言う意味ではありません。
お客様が喜んで代金を支払いたくなるようなリーダーシップを持つと言うことです。

価格、品質、概観、デザイン、技術力、スピード、安心・安全、わかりやすさ、親しみやすさ、実績、付随サービスなど、付けられる付加価値には多くのものがあります。

自社の商品やサービスに対してどの様な付加価値を提供できるのか、その付加価値はお客様の要望にマッチしているのか、さらには、その付加価値によって他社に対して優位性を確保することが出来るのか、これが『強み』の源泉だと思います。
自社の強みを意識し、伸ばすことで、自社のブランディングにも繋がっていきます。

ただ、自分で思っている自社の強みと、お客様があなたを選んでいる理由が必ずしも一致してないことも少なくないのが、難しいトコロなんですよね。
日々新又日新
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