パソコンのトラブル解決なら岡山で1番の会社を経営しているIT活用コンサルタントの川上です。
facebookページのノートに書いた記事ですが、せっかくなのでこちらにも投稿しておきます。
 
IT経営の状況をチェックする6つのカテゴリのうち、最初は導入状況(IT環境)になります。
 
大雑把に言えば、パソコンが何台あるか、インターネットの回線は何を契約しているか、ネットワークは組んでいるか?
と言った、IT経営を始めるための環境が整っているかをチェックします。
パソコンの台数は必要な人に必要な台数がありますか?
インターネットやメールは利用していますか?
ネットワーク(LAN)は構築していますか?
ここでチェックするのは、会社(組織)の規模や内容に対して必要な環境が揃っているかが重要になります。
単にパソコンの台数が多ければ良いと言うワケではありません。
 
もっとも、パソコンを売りたい業者さんからしてみれば多ければ多いほど良いワケで、会社(組織)の実態を無視して『今の時代1人1台は必要です。』等と言う営業さんも少なくないのが困りものなのですが。
さて、事務職や営業職であれば1人1台あった方がはるかに便利ですし、作業効率もぐんと上がりますので、私も1人1台揃えることに異論はありません。
 
しかし、例えば飲食業のスタッフが普段の業務にパソコンを使うかと言えば、必要ありませんよね。
発注や出退勤の管理など業務管理に使うパソコンが1台と、店長さんやマネージャさんが使うパソコンが1台あれば十分です。
もう1台、経理用のパソコンを専用に用意したとしても3台です。
 
あるいは製造業などで、現場の職人さんにパソコンが1人1台必要かと言えば、これもどうでしょうか?
1人に1台あれば格好良いですし、職人さんも嬉しいかもしれませんが、たぶん必要ないですよね。
 
逆に、ソフトウェアを開発するSEやプログラマ、外出の多い営業さんや忙しい経営者等であれば、1台と言わず1人2台、3台とある方が効率的かもしれません。
パソコンの台数は、少なければ当然効率が上がりませんが、多すぎてもコストの無駄で終わってしまいます。
 
また、ネットワークがきちんと構築されているかも重要です。
 
オフィスにネットワーク対応の複合機を導入しているにもかかわらず、FAXとコピー機能だけを使っている。
印刷はインクジェットプリンタをパソコンにつないでいると言う勿体ない事例は意外と少なくありません。
 
最近はCMで『印刷コストを下げるためにインクジェットを~』なんてやってますが、機器代も含めたトータルコストではインクジェットの方が安いのですが、純粋に印刷コストを比べた場合、やはりインクジェットプリンタよりレーザープリンタの方がコストが安かったりします。
(詰め替えインクなどを使えばレーザーに匹敵するコストになるのですが、メーカーは自分が儲からないので大っぴらには言いません)
 
印刷に関しては用途や使い勝手の問題もあるので単純にコストだけでは割り切れませんが、あるものを(すでに買ってしまったもの)を活用するためには、ネットワークの構築と活用が必要になってきます。
 
さらにはインターネットの環境も、最近は一般の会社で専用線を引いているなんてところはさすがにないでしょうが、回線選びも自社の状況に合わせた選択が大切です。
例えばNTTさんのフレッツ光ライト。
基本料金が安くて、通信量に応じて値段が上がる(上限あり)、携帯電話のパケット代の2段階定額と同じ仕組みなんですが、これ、通信量は少ない場合はお得なのですが、通信量が多いと通常のフレッツ光ネクストの方がお得だった、なんて事例は少なくありません。
 
大事なのは『必要最低限でも必要以上でもなく必要十分の環境を整えること』です。